「最強の戦士。」
彼の前では、全ての馬が挑戦者だった。
まだか、まだか。彼を超えるヒーローはまだか。
― JRAポスター ヒーロー列伝より ―
📘五冠馬シンザンとは
「シンザン」は、日本競馬の歴史において最も偉大な存在の一頭とされています。
昭和40年に五冠を達成し、「シンザンを超えろ」が日本競馬全体の目標になりました。
本記事では、そんなシンザンの血統、成績、種牡馬としての功績、さらには人々の記憶に残る逸話などを紹介します。
📘 シンザンのプロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生年月日 | 1961年4月2日 |
死没 | 1996年7月13日 |
父 | ヒンドスタン |
母 | ハヤノボリ |
母の父 | ハヤタケ |
調教師 | 武田文吾 |
主戦騎手 | 栗田勝 |
生産者 | 松橋牧場 |
🏆 主な成績・五冠達成
年 | レース名 | 結果 |
---|---|---|
1964 | 皐月賞 | 1着 |
1964 | 東京優駿(ダービー) | 1着 |
1964 | 菊花賞 | 1着 |
1965 | 天皇賞(秋) | 1着 |
1965 | 有馬記念 | 1着 |
- 通算成績:19戦15勝
- 獲得賞金:5438万円
🐎 タイトル
- 啓衆社賞年度代表馬(1964・1965年)
- 最優秀4歳牡馬(1964年)
- 最優秀5歳以上牡馬(1965年)
- JRA顕彰馬(1984年)
👑 種牡馬としての功績
- 主な産駒:ミホシンザン(皐月賞・菊花賞)、ミナガワマンナ(菊花賞)など
- 外国産種牡馬全盛期ながら24年連続勝利
💬 シンザンに関する逸話
- 19戦15勝2着4回・連対率100% 19戦連続連対は中央競馬最長
- 気性は非常に落ち着いていて、輸送中に誤ってラジオをかけられっぱなしの状態になっていても寝ていた程
- 後脚の踏み込みが強いため後脚と前脚がぶつかってしまう問題があったが、調教用に特殊な蹄鉄を装着していた(シンザン鉄)
- 騎手を乗せたまま後脚だけで立ち上がり、約50m歩行したことがある
- 調教では走らず、未勝利馬に遅れることもあった
- 1996年、35歳で大往生(日本競走馬の最長寿記録を更新)
✅ まとめ
シンザンは、昭和の競馬を代表する馬であり、日本初の五冠馬という偉業を達成しました。
成績だけでなく、多くの人に愛され、今も語り継がれる存在です。
現代競馬の礎を築いたシンザンの功績は、これからも色あせることはないでしょう。